こんにちは、将来のお金に対する不安から、貯金や投資に関する本を普段から読み漁っているべいちょーと申します。
積み立てNISAやiDeCoの次のステップの投資を行いたいけれど、平日は忙しいからと個別株投資を諦めていませんか?
平日の株式市場が開いている時間帯は仕事があるからデイトレードは無理。かといって、企業の決算書を読んで優良名柄を見つけるのは難しいし、そもそも土日まで株式投資して趣味の時間を削りたくない。ですよね?
そこで今回の記事では、平日が忙しいあなたでも時間をかけずに投資銘柄を見つけることができる「ズボラ株投資術」についてご紹介します!
こんな人におすすめ!
- 積み立てNISAやiDeCoの次の投資が知りたい
- 株式投資に時間を使いたくない
- 日本株投資をしてみたい
今回参考にした本は、
ズボラ株投資 月10万円を稼ぐ「週1ラクすぎトレード」 [ 草食系投資家LoK ]
「大勝ちよりも大負けの回避」をコンセプトに草食系の投資を行っているLok氏が書かれた本になります。日本テクニカルアナリスト協会の認定テクニカルアナリストであり、金融機関に16年間勤めておられた投資のプロです。現在はYouTubeチャンネル「草食系投資家Lok Re:」を開設されており、登録者数は13.1万人(2022年11月時点)。
この記事を読み終える頃には、日々の銘柄探しに時間をかけずに株投資に取り組むことができます!!
ズボラ株投資ってなかなか攻めたタイトルだね。
※投資は自己責任です!自分の頭で考えて投資するかどうか判断しましょう!
1. 個人投資家が投資で勝つためには?
いきなりですが、個人投資家が投資で勝つためには何が必要だと思いますか?
企業の損益計算書等を確認し今後の成長を予想するファンダメンタル分析?それとも日々のチャートの動きを予測するテクニカル分析?はたまた損切りを躊躇なく行うための鋼のメンタル?
先に挙げた内容はどれも正解です。しかし、もっと重要なのは、
勝てる理由を知ること、もっと言えば負けない理由を知ることです。
そのために、まず株式投資の現実について把握しましょう。
1.1 半数以上の個人投資家は勝てていない
悲しい現実ですが、半数以上の個人投資家は投資で利益を出せていません。
日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」では 投資歴6ヶ月以上の個人投資家1万1172人を対象にアンケートを取ったところ、2022年度1月から3月の運用成績は4割がプラスでした。その理由は、 国際分散投資や円安による資産の押し上げ効果が大きかったようです。
【参考記事】1~3月の運用成績は4割がプラスに 海外投資が奏功
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2055W0Q2A620C2000000/
これは積み立てNISAやiDeCoなど、最近話題になった長期投資として国際分散投資をした人が利益を出しているのでしょう。もちろん長期投資のみを考えている人は、引き続き米国や全世界に投資できる投資信託や上場投資信託(ETF)に投資していけば良いと思います。(今回は短期〜中期(主に数日〜数週間)にかけての投資戦略について説明するので長期投資については割愛します。)
実際にべいちょーの積み立てNISA口座もプラスの成績になっているよ!
ただ、逆を言えば6割近くの個人投資家は勝てていないんです。特に、短期〜中期で個別株をやっている投資家はなかなか勝てていないという現実があります。
1.2 機関投資家が行うファンダメンタル分析とは?
短期から中期にかけて投資を行う場合に、 意識しないといけないのが機関投資家の動きです。 投資家とは生命保険外車や信託銀行、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券を運用するプロの投資家のことをいいます。 機関投資家は企業が出している決算書から企業の利益やその伸び、 今後の成長を考えて将来の株価はどうなるのかを分析することで投資する銘柄を選んでいます。 また場合によっては直接企業に出向いて話を聞く事もあり、確かな最新の情報をいち素早く入手しているのが機関投資家です。
そんな何十倍も情報を持っているプロの機関投資家に個人投資家が、同じ土俵で勝てるはずもありません。 “情報弱者”である個人投資家はカモにされてしまいます。
1.3 テクニカル分析なら機関投資家にも勝てる?
それでは個人投資家は機関投資家に絶対に勝てないのでしょうか?
答えはNoです。
個人投資家機関投資家と同じ土俵に立つことができる。それが、テクニカル分析です。
テクニカル分析は、 過去の値動きをチャート(図)で表して、そこから値動きのパターンや傾向などを把握し、今後の株価の値動きを予想する分析です。チャートは、 各証券会社のサイトやTradingViewなどチャートを扱うプラットフォームなどから確認することができ、 誰もが最新の情報にアクセスすることができます。
今回紹介する投資方法は、テクニカル分析をベースとした投資になります!
2. 短期〜中期投資で勝つためには?
それでは、勝つために行うべきことを先に紹介しておきます!
- 短期〜中期投資で勝つために行うこと
- チャートパターンを理解する
- シナリオを複数作る
- 世界情勢にも目を向ける
順に説明していきます。
2.1 チャートパターンを理解する
テクニカル分析を行うためには、まず第一にチャートパターンを理解する必要があります!
投資を続けていると、過去に起きた値動きと似たようなを株価変動を見かけることがあります。では、なぜ似たような値動きがすると思いますか?
チャートには投資家の心理が表れています。
一番簡単な例だと、買いたい人の方が多い時は株価は上がり、逆に売りたい人が多い時は株価は下がります。
他にも例を挙げると、ここまで株価が下がったら買おうと思っている人が大勢いて、実際に株価が買われると下落トレンドから上昇トレンドに転換します。
チャートパターンは一言で表すと、投資家の心理が表された典型的なチャート形状のことを言います。
有名なところでは、ダブルトップ(ボトム)やヘッド・アンド・ショルダー、三角持ち合いなどがあります。気になる方は下のwebページを参考にしてみてください。
【外為どっとコム】チャートパターンとは?初心者が覚えるべき18の種類を解説
https://www.gaitame.com/beginner/market/technical/pattern.html#:~:text=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%B8%80,%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%8F%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82
チャートパターンをただ覚えることはおすすめしません。なぜなら、チャートパターンも万能ではなく毎回同じ値動きをすることはほぼないからです。
ですので、チャートの形状から投資家の心理状況を考え、投資判断をすることで初めてチャートパターンは意味を成します。
チャートパターンを理解するためには繰り返しトレーニングしよう!
2.2 シナリオパターンを複数作る
チャートパターンを覚えたら、実際に株価を予想してみましょう。
例として、東日本旅客鉄道の株をこの時点で購入いたしました。
今後の株価をチャートパターンを使って予想して、いつ頃売るか考えてみてください。
一例として、私なりに考えたシナリオを下図に示します。あくまで一例ですので、これが正しいというわけではありません。(私自身まだまだ勉強中です!!)
私なりに3つのシナリオを考えてみました。シナリオ1がメインシナリオで基本的には、メインシナリオに沿って株の売買を行います。シナリオ3は最悪の場合を想定したシナリオで、これにより損切りラインを始めから決めておきます。
シナリオ1: 三角持ち合いを上に突き抜け
・三角持ち合いを上に突き抜ける。次のトレンド転換まで、保持する。
シナリオ2: レンジ相場
・レンジ(横ばい)相場になる。予想した三角持ち合いを上抜けてもまた戻るようならそこで損切り。
シナリオ3: トリプルトップ
・トリプルトップを形成する。予想した三角持ち合いを下抜けた段階で損切り。
結果はシナリオ1に沿ったように動きました。しかし、上図を見てもらうとわかる通り、完全に予想チャートと実際のチャートが重なることはありません。日が経つにつれて更新されていくチャートを確認して、シナリオを再構築しながら投資判断を進めていく必要があります。
得に、最悪のシナリオを考えて損切りラインを決めることは重要になので意識して取り組んでください!!
2.3 世界情勢にも目を向ける
個別株の株価に最も影響与えるのは、その企業の業績や成長に対する期待感です。 しかし、どれだけ好成績を上げている企業であったとしても株式市場全体の動き、つまり世界相場を無視することはできません。特に、 米国株を中心にして世界の株式相場は動いています。米国株相場も確認するようにしましょう!
特に注目すべきは、米国債10年物利回り金利で、基本的に米国債10年物利回り金利と米国株と逆方向に動くと覚えておこう!
3. 待ち伏せピンポイント投資とは?
今回読んだ本で紹介されている待ち伏せピンポイント投資についてざっくりと説明します。
今回紹介する投資法は、 米国のテクニカル分析家であるジョセフ・E・グランビル氏が考案した、グランビルの法則を用いた投資になります。まず、グランビルの法則について説明します。
グランビルの法則では、移動平均線と株価の乖離から株価の先行きを判断する投資手法で、4つの買いの法則と4つの売りの法則で構成されています。
買いの4法則
- 移動平均線が上向きで、株価が移動平均線を上抜け
- 移動平均線が上向きで、株価が一度移動平均線を下抜けた後、再度上抜け
- 移動平均線が上向きで、株価が一度移動平均線近くまで下がった後、再度上昇
- 移動平均線が下向きで、株価が移動平均線から大きく下に乖離した場合
売りの4法則
- 移動平均線が下向きで、株価が移動平均線を下抜け
- 移動平均線が下向きで、株価が一度移動平均線を上抜けた後、再度下抜け
- 移動平均線が下向きで、株価が一度移動平均線近くまで上がった後、再度下降
- 移動平均線が上向きで、株価が移動平均線から大きく上に乖離した場合
しかし、 実際にこの法則全てを使って売買してもなかなか勝つことは難しいと思います。 読んだ本で推奨されているのは2と3の法則です。 これはトレンド転換した後ののトレンドが加速する時に見られる押し目買いや戻り売りに該当します。これこそが鉄板の売買ポイントであり待ち伏せポイントとして狙うべき場所になります。
注意点として、トレンド転換後の最初の押し目・戻りを狙うことです。(第2波までは許容しても良いらしいです。)
基本的にトレンドは2~3段階に分けて徐々に上昇や下降することが多い傾向にあるようです。
例を挙げると、機関投資家が成長株を見つけ購入することで第1波を作り、第1波に気づいた玄人個人投資家が第2波を作り、最後に上昇を知った個人投資家がイナゴのように群がって第3波が形成されます。第3波が終わった後には買い手がどこにもいなくなり、頃合いを見計らっていた機関投資家が株を売り始めると、トレンドが転換していきます。
つまり第3波で購入するのでは遅く、第1波、遅くても第2波で株取引することを推奨されています。
4. 待ち伏せピンポイント投資をするために準備することは?
それでは、最後にピンポイント投資をするための準備について説明していきます。
○待ち伏せピンポイント投資をするために準備すること
- TraidingView(無料)にログインする
- ウォッチリストに50銘柄以上を登録する
- 移動平均線を表示する
- グランビルの法則に沿った銘柄を見つける
4.1 TradingView(無料)にログインする
TradingViewとは米国シカゴに本社を置くTradingView Inc.が開発している高機能チャートです。世界中に1500万人を超える愛用者がおり、投資系Youtuberでも動画の中で使っている人が多い印象です。
有料プランもありますが、無料プランで十分すぎるほどの機能が備わっているので、TradingViewを使わない手はないです!
登録していない人は新規登録し、ログインしてみよう!(既に登録済みの人は次の「4.2 ウォッチリストに50銘柄以上を登録する」にお進みください)
TradingView新規登録(無料)
https://jp.tradingview.com/
第2章で示したチャートもTradingViewを用いて作ったよ!
4.2 ウォッチリストに50銘柄以上を登録する
TradingViewにログインできたら、気になる銘柄をウォッチリストに登録してみよう!
上図の「+」を押すと、シンボルの追加画面が出てくるので、好きなシンボル(日本株の場合、4桁の数字)を検索して追加しましょう。
ウォッチリストには最初も50銘柄を目標に入れていきましょう。参考にした本では100銘柄と言われていましたが、いきなり100銘柄は大変だと思うので、慣れてきたら段々増やしていきましょう。
ただなぜ100銘柄もウォッチする必要があるのでしょうか?
理由は、株は景気によって左右されますが、景気が良い時に上がる株もあれば景気が悪い時に上がる株もあり、株価の値動きは十株十色です。
米国の有名株式投資啓蒙家のジム・クレイマーの言葉を借りると、「常に市場のどこかには上昇相場がある」んです!その中で、待ち伏せピンポイント投資に該当するホットの銘柄を見つけるためには、それなりの数をウォッチする必要があります。ですので、最終的には100銘柄以上をウォッチリストに入れるようにしましょう。
また、個人的な意見ですがウォッチリストに入れる銘柄は中小型株で出来高(取引量)が多いものを入れることをおすすめします。というのも、単元株で50万円とか100万円とかする銘柄をいきなり挑戦するのは心理的にもハードルが高く、損切りがしにくくなると考えるからです。
初心者のおすすめ銘柄は単元株で5万円~20万円程度の中小型株です。
4.3 移動平均線を表示する
待ち伏せピンポイント投資をするためには、グランビルの法則を用います。そのためには、株価の他に移動平均線を追加する必要があります。
インジケーターをクリック!
「3MA CROSS」と検索欄に打ち込んで、「3MA CROSS with long(buy)/short(sell) alerts」を選択。
MA1(短期線)に5、MA2(中期線)に25、MA3(長期線)に75をそれぞれ記入してOKをクリック。
5(短期線) – 25(中期線) – 75(長期線)の他にも、5(短期線) – 20(中期線) – 60(長期線)などがよく使われているので、自分自身で色々試してみよう。
4.4 グランビルの法則にあった銘柄を見つける
移動平均線が表示できたら、第3章で説明したグランビルの法則のうち、2と3の法則に沿った銘柄をウォッチリストから探して投資銘柄を見つけよう!
移動平均線を示すことができたら、後は空いている時間にウォッチリストのチャートの形を見れば良いだけ。1日10分で投資すべき株を見つけ出せるね。
タイトルの通り、まさにズボラ投資だね!
※投資は自己責任です!自分の頭で考えて投資するかどうか判断しましょう!
5. 時間を最小限にして効率よく投資をしよう(まとめ)
最後に今回の記事をまとめます。
- チャートパターンを覚える❌理解する⭕️
- シナリオは複数作る
- ウォッチリストに100銘柄入れる
- グランビルの法則の2と3の法則を用いて投資する
今回紹介した本には、一部の待ち伏せピンポイント投資におすすめの銘柄や売りタイミング、付録には練習問題がついているなど、優良情報が詰まった本ですので、興味ある方は手に取ることをオススメします。
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この本を読んで残念だったことは、この本の著者Lok氏が実は男性だったことぐらいですかね。。
表紙のイラストの女性は誰だったんだろう?笑
この記事が皆さんの役に立てると幸いです。