こんにちはべいちょーです。
株式投資を始めて、将来上がる株を企業業績などを確認して見つけたいけれど、決算書の見方がわからないと困っていませんか?
私自身、最初はチャートを見て上がり下がりを確認しながら売買を行う、テクニカル分析を主流にしていましたが、それだと失敗ばかり。最近読んだ本などで「損切り」は少しずつできるようになったものの、まだまだ株式投資での成功の道は長いと感じます。これからもテクニカル分析を主流としてやっていくつもりですが、ファンダメンタル分析も必要だと思い、今回読んだ本を紹介いたします。
○こんな人にオススメ
- 決算書の読み方がわからない。
- ファンダメンタル分析が気になる。
- 興味のある企業の業績を知りたい。
- P/L表とB/S表の違いと作り方を学びたい。
本記事で紹介する本を読めば、決算書の読み方がわかり、自分の手でP/L表とB/S表が作成できるようになるよ。
今回紹介する本は、
『決算書の比較図鑑 見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる』矢部謙介
著者は慶応義塾大学理工学部を卒業、同大学大学院でMBA(経営学修士)を、一橋大学大学院商学研究科で博士(商学)を取得。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)や外資系経営コンサルティングファームのローランド・ベルガーにて経営コンサルティング活動に従事し、現在は中京大学国際学部・同大学大学院経営学研究科教授されている矢部謙介さんが書かれた本です。
専門は「経営分析・経営財務」で経営のプロだね。
私自身まだまだ株式投資の勉強中ですが、 今回も学ぶことがあったので共有いたします。それでは、さっそくいってみましょう。
※投資は自己責任です。自分のリスク許容度にあった投資を心がけましょう!
なんで決算書って読むのが難しいの?
決算書を始めて見た時は、数字の羅列で「なんのこっちゃ!?」ってなると思います。私自身そうでした。でも、この本を読んで決算書の読み方を学び、5~10年間の企業業績の推移を見たり、似たような企業の決算を比較を行うことで儲かるビジネスが見えてきます。そうすると、決算書って面白い!!ってなってくるんです!
でも、やっぱり数字何を見ればいいのかわからない!ですよね。なので、初心者はまず、これから説明するB/S表とP/L表を作ってみましょう。
B/S表、P/L表って何?
B/Sとは、貸借対照表(Balance sheet)といい、企業のある一定の時点において、財産や権利をどれくらい持っているのかを表す表になります。B/S表を見ることで、企業がどのように資金を集めて、どこの事業に対してお金を注ぎ込んでいるのか(注力しているのか)がわかります。
B/Sには企業の経営方針が反映されるんだね。
B/Sは大きく分けて3つのカテゴリに分かれています。
- 資産:現金や土地など会社が持っている財産
- 負債:いずれ返済や支払いをしなければならない債務
- 純資産:返済の義務がない資産
さらに資産や負債には、短期間(基本1年以内)で換金できる・支払う必要のある流動的なもの(流動資産・流動負債)と、長期間(基本1年以上)換金できない・支払う必要のない固定的なもの(固定資産・固定負債)に分かれます。
表にするとこんな感じ。(googleスプレットシートを用いて作ってみました。)
左側に資産、右側に負債と純資産を並べて表します。
ビジネスが順調な企業は、純資産の割合が大きくなるよ
P/Lとは、損益計算書(Profit & Loss statement)で、企業の損益を計算したものになります。P/L表を見ることでその企業の業績が良いのか悪いのかという状態を判断することができます。
P/Lを見ると企業が儲かっているかどうかが一目でわかるんだね。
P/Lは大きく分けて3つのカテゴリに分かれています。
- 収益:どれくらい稼いだか(営業収益、売上高と書かれている場合もある)
- 費用:どれくらいの費用を使ったか
- 利益:どれだけの利益が残ったか(営業利益)
費用はさらに、原材料費などから構成される売上原価と人件費などで構成される販管費に分けています。
この本では主に営業外での収益や費用を抜いた本業での利益構造を確認することで、本業のビジネスモデルに焦点を当てて確認しているので、私も今回はそれに倣ってP/L表を作成しました。
表にするとこんな感じ。
左に費用と利益、右側に収益を並べて表にします。
ざっくりとB/S表とP/L表を理解したところで、実際に作成してみましょう。
決算書ってどこでみればいいの?
皆さんB/S表とP/L表作ってみようと思ってみたものの、どこから決算書を引っ張ってきたらいいのわからない!ってなりますよね。
ご安心ください。google先生に、「企業名〇〇 有価証券報告書」といったキーワードで検索すると出てきます。
検索した企業のサイトをクリックすると、3ヶ月ごとに作成される四半期報告書と1年ごとに作成される有価証券報告書の2種類があると思います。短期の変化が見たい場合は四半期報告書を、長期の変化を知りたい場合は有価証券報告書を見ましょう。スクロールしていくと、財務諸表という文字が出てくるので、ここから各カテゴリの金額を引っ張ってきましょう。
参考として、私が作成した関東電化工業の2022年度の第一四半期のB/S表とP/L表を載せておきます。ダウンロードして自分なりに作ってみてくださいね。(完璧ではないのであくまで参考程度として活用するようお願いします。黄色部分を入力すると反映されます。)
【参考】関東電化工業の2022年度の第一四半期のB/S表とP/L表(テンプレート)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1UqAL7cWAe7cQ2Fzm0A8WG3VHdDmEHOqiLV9k5efeupk/edit?usp=sharing
一年分を比較しているだけなのであまり変化がわからないと思いますが、順調に利益を伸ばしていることがわかります。
いろいろな企業を比較する理由って?
1つの企業の長期を確認するとその企業の業績を確認することができます。株を長期で持つべきなのか、あまり成長が見込めないので売るべきか判断する材料になりますね。
では、他の企業と比較するとどうなるでしょう。答えは紹介する本に載っています。(転載とかできないので詳細は載せられません。ごめんなさい。)似ている企業であってもビジネスモデルは大きく異なることが良くわかります。Jリーグのチームによる運営方法の違いや、コロナ禍でも強い外食のビジネスモデル、GAFAの決算書などが紹介されており、非常に参考になると思います。
まとめ
最後にまとめです。
- B/S表は企業の経営方針が反映される
- P/L表は企業の業績が一目でわかる
- 5~10年の決算書を見て今後の業績予想を判断する
- 似たような企業の決算書を比較することで儲かるビジネスモデルがわかる
紹介した本の中を見ればOKというわけではなく、自分で調べることが重要だと思います。きちんと勉強して自分で決算書が読めるようになりましょう。そしてファンダメンタル分析を始めましょう!本書はその初めの一歩を踏み出すのを後押ししてくれるものだと思います。
気になった方は是非手にとってみてください。
『決算書の比較図鑑 見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる』矢部謙介
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これからも勉強になった、タメになった本があったらまた紹介しますね。ではまた。